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2011年10月 9日

こんにちは、神奈川県横浜市西区の歯列矯正専門医院、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。

前回、矯正の検査では、歯型、かみ合わせの記録、レントゲン、お口の写真、お顔の写真をとり、それを分析して、治療方針を決定するというお話しをしました。

→矯正歯科治療の一般的な流れについて


今回は、私たちがどのようにその資料を分析しているのかについてお話しします。


1.模型(歯型とかみ合わせの記録から作成)

歯型から作成した模型の歯の大きさを一本一本、矯正歯科用ノギスで計測していきます。
また、歯の大きさだけでなく、歯並びの幅や、骨の幅も測っていきます。

kyousei-model.JPG

そしてそれを、日本人の平均値と比較します。歯は成長して大きくなったりはしませんので、平均値は男女の2種類しかありません。

こうして歯や歯並びの幅、骨の幅の大きさを判定していきます。ここから歯と骨の大きさのバランスがわかります。一般的に骨に対して歯が大きければ叢生(デコボコの歯並び)や八重歯になります。

模型は歯並びを裏側からも見ることができるので、かみ合わせの精査には最も有効な資料です。


2.レントゲン

まずお口全体を見渡せるレントゲンから、歯と骨の健康状態を把握します。お子様の場合は、はえ変わりの状態や、永久歯がちゃんと全部有るかどうかの確認をします。

kodomo-pantomo.JPG

次に横顔のレントゲンから骨格的な分析をします。

kyousei-bunseki03.jpg

顎の位置や形態の精査をします。また、歯の軸の傾きなども分析します。

これをまた平均値と比較します。成長があるので、年齢、性別に分けて多数の平均値が用意してあります。

この分析から、例えば出っ歯が、骨格的に上顎が出ているのか、あるいは歯の傾きが前傾なのかといったことがわかります。受け口の場合も同様です。


3.お口の写真

模型には無い、色覚的な情報があります。歯や歯茎の色、かぶせ物の種類などがわかります。
かみ合わせに関しては模型の方が情報が多いので、模型で精査します。

oralphoto01.jpg


4.お顔の写真

レントゲンが硬組織の分析であるのに対して、顔貌写真は軟組織の分析です。
軟組織分析にもさまざまな計測方法がありますが、最も有名なのがE-line(Esthetic line)です。

これは、横顔の鼻先から顎の先に引いたラインのことで、上唇と下唇の先がこのライン上に乗っているか、少し引っ込んでいる横顔が美しいとされています。

e-line.jpg

御存知でない方も多いのですが、矯正歯科治療をおこなうと、顔立ちも変化します。きちんと分析をして、プロファイルを考慮した診断であれば、治療により顔立ちも美しく変化します。無理な非抜歯治療はプロファイルを損ねてしまう(口元が出てしまう)ことがあるので注意が必要です。

kutimoto01.jpg


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鈴木剛史

横浜フォルテ矯正歯科
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神奈川県横浜市神奈川区
鶴屋町2-24-1
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ANNEX館 4F

横浜駅西口4分

横浜フォルテ矯正歯科
院長 鈴木剛史

【経歴】
私立神奈川大学附属高等学校卒業
東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業
東京医科歯科大学大学院顎顔面矯正学分野専攻課程修了

【大学卒業年】
2005年

【所属学会】
日本矯正歯科学会 認定医
東京矯正歯科学会
WFO(World Federation of Orthodontists)世界矯正歯科医連盟
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
バイオオルソ研究会(東京医科歯科大学矯正歯科OBによる矯正歯科治療の勉強会)
インビザライン認定ドクター
インコグニート認定ドクター