近年、目立たない、取り外せるというメリットからマウスピース矯正装置が広まっております。患者さんうけが良いので色々な医院が色々なマウスピース矯正装置を宣伝していますが、噛み合わせを変化させるわけですから安易に始めてしまうのは危険です。
マウスピース矯正は良いところばかりがクローズアップされがちですので、失敗しないためにはちゃんとデメリットも知るようにしましょう。
以下、知っておいてほしいことについてQ&A形式で記しています。
Q1. マウスピース矯正装置でどんな矯正もうまくいく?
A. ×です。マウスピース矯正は適用症例が限られています。無謀な適用をすると大失敗に終わることもありますので十分に注意してください。
Q2. マウスピース矯正では歯は動かない?
A. これも×です。マウスピース矯正でも歯はちゃんと動きます。ただし、マウスピースには苦手な歯の動きがあります。
Q3. マウスピースは人に気づかれないって本当?
A. 実際に使用されている患者さんの意見としてはほぼ○です。ほとんど人に気づかれることはないようです。ただし、インビザラインのアタッチメントを前歯につける場合は少し目立ちますので注意して下さい。
Q4. マウスピース矯正は苦にならないから途中でやめてしまう人はいない?
A. ×です。少ない割合ですがドロップアウトしてしまう人がいます。自分が面倒くさがりだと思う人は特に注意してください。また、マウスピースがしっかり使えなかった場合にその後の矯正治療や費用がどうなるのかは確認しておきましょう。
Q5. マウスピース矯正はマウスピース矯正専門医院で行った方が良い?
A. 私見では×です。マウスピース矯正はワイヤー矯正と比較して適用範囲が小さく、うまくいかない場合も想定しておかなくてはなりません。マウスピース矯正専門医院にはワイヤー矯正の技術がありません。マウスピース治療がうまくいかなかった場合や、マウスピースの使用が思ったより大変で途中でやめてしまった場合などにワイヤー矯正で立て直せる技術が無いのでは行き止まりです。
Q6.マウスピース矯正装置の中ではインビザラインが最も良い?
A. 私は全てのマウスピース矯正装置の使用経験があるわけではありませんが、知る限りではインビザラインのシステムが最もレベルが高いです。歯の移動精度も高いと思います。世界的なシェアでは抜きん出ています。
Q7. 同じインビザラインならどこで作っても同じ?
A. ×です。インビザラインの設計はドクターが修正して承認しますので、各医院によって違うマウスピース(アライナー)ができます。形も枚数も変わりますので、仕上がりも治療期間も同じではありません。
Q8. マウスピース矯正は痛みが少ない?
A. ○と言って良いのではないでしょうか。ワイヤー矯正と比較して患者さんの痛かったという意見は少ないです。
Q9. マウスピース矯正では同時にホワイトニングできる?
A. ○です。ただし、インビザラインにおいてアタッチメントがついている部分はホワイトニングされません。
Q10. インビザラインの治療はダイヤモンドプロバイダー、プラチナプロバイダーの医院で受ければ安心?
A. ×です。インビザラインシステムでは症例数に応じてブラックダイヤモンド、ダイヤモンド、プラチナエリート、プラチナ、ゴールド、シルバー、ブロンズというステータスが与えられます。ですが、これは単純に発注数であって治療の成功数ではありません。当然ながらステータスは医院の大きさや広告費にある程度比例すると考えて下さい。
矯正治療はできれば一生に一度だけにしたいものです。
失敗しないように、不安に思ったらセカンドオピニオンを受診するのも良いかも知れません。

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