2012年4月26日

痛みに配慮した矯正治療を心がけています

痛みに配慮した矯正治療を心がけています

当院では治療中のストレスを考え、痛みを緩和する様々な取り組みを行っています。形状記憶合金のワイヤーを使い弱い力で歯の移動を行います。また、治療中に口内炎ができた場合の痛みを抑えるためのワックスをお渡ししています。

痛みの感じ方は個人差がありますが、ほとんどの方がワイヤー調整後、2~3日程度で治まります。痛みを感じにくい患者さんもいらっしゃいます。また、お子さんにはできるだけ取り外しのできる矯正装置を使用しています。取り外しできる矯正装置はほとんど痛みが生じないだけでなく、歯磨きがしやすいというメリットがあります。

弱い力で歯を効率よく動かす

弱い力で歯を効率よく動かす「歯は強く引っ張ると速く動く」――そう思われている方が多いようです。骨の中に固定されている歯を移動させるのですから、ある程度の力が必要でしょう。だからといって強い力を加えればいいというものではありません。実際には弱い力でも歯は充分に動きます。強すぎる力はかえって歯の動きを遅くすることがわかっています。

当院では弱い力で歯を動かしていく矯正治療をこころがけています。初めて装置を装着するときは、力の弱いワイヤーを用います。その後、歯の動き具合に併せてコントロールを行うべく、徐々にワイヤーの力を強くしていきます。こうすることで炎症を抑え、痛みを感じにくくしております。

【形状記憶合金ワイヤー】弱い力でじわじわと動かす

形状記憶合金ワイヤー当院で使用しているワイヤーは、形状記憶合金ワイヤーです。形状記憶合金は設定温度を超えると元の形に戻ろうとする性質があります。この性質を利用したワイヤーが形状記憶合金ワイヤーです。

使用するときは、ワイヤーに理想的な歯並びの形を記憶させてから、歯に装着します。体温で温められたワイヤーはゆっくりと元の形に戻ろうとします。つまり、形状記憶合金ワイヤーがソフトな力で"じわじわ"と歯を動かしていくので、痛みを和らげることができるのです。

なるべく抜かない矯正(非抜歯矯正)を考える

非抜歯矯正

「矯正治療は歯を抜かずにできますか?」――患者さんからのご要望で多いのが、抜歯についてです。矯正歯科治療は歯を顎の骨の上に正しく並べる治療です。顎に十分なスペースがなければ、抜歯が必要となることもあります。できれば歯を抜かずに矯正治療をしたいと思うのは、私たちも同じです。

当院はできるだけ歯を抜かない矯正治療を目指しています。まずは、様々な角度から治療方法を検討し、非抜歯矯正の可能性を探っていきます。

歯を並べる場所が足りなければ、歯並びの幅を広げたり、歯を後方へ移動することにより、スペースを獲得することを検討します。しかしながら、顎(あご)のサイズは大きく変化させることができないため、非抜歯矯正には限界があるのも確かです。無理な非抜歯矯正を行うと、歯根吸収が起こったり歯肉が痩せてしまったりします。また口元が突出して、顔の審美性を損ねてしまう恐れもあります。結果として健康や美を損ねるような非抜歯矯正はお勧めしません。

非抜歯か抜歯かの診断には検査と分析が不可欠です。理想的な歯並びを得るためとはいえ、抜歯を選択するとすれば、患者さんの健康な歯を抜くのですから大変なことです。判断する際、まず「自分だったら、自分の大切な人だったらどうするか?本当に抜歯をするのか?」を考えます。そして抜歯・非抜歯のメリットとデメリットを充分に検討し、その結果、自分でも抜歯をすることがふさわしいと思えた時に、抜歯をご提案いたします。

口元の突出を矯正したい方、口が閉じにくい方は抜歯を選択する場合も多い

抜歯・非抜歯当院が考える抜歯・非抜歯の診断基準は、非抜歯矯正をすると、健康を損なう恐れがあるか否かです。

矯正しても口元が不自然に見えては、意味をなしません。矯正治療における抜歯は、口元の自然な美しさと機能する噛み合わせを作る上で、考慮すべきことといえるでしょう。芸能関係の患者さんの多くが抜歯をする矯正治療を選択するのは口元の審美性を尊重するからです。

なお、抜歯をしてできた隙間は、歯並びの凹凸をほどくためや、出っ歯や受け口を引っ込めるために利用しますので、治療終了時には綺麗に隙間がなくなります。

早期治療が抜歯の可能性を低くする場合が有る

早期治療が抜歯の可能性を低くする永久歯が生え揃っていない7歳前後から矯正を始めれば、奥歯を後ろに移動させたり、顎の横や前への成長を促したりすることで、抜歯をせずに治療ができる可能性が高まる場合が有ります。
そういった場合には早期治療の選択肢をご提案致します。逆に早期治療を行っても抜歯を回避することはできそうになく、永久歯列完成後に開始しても同じ結果になると考えられる場合はそのようにお伝え致します。
抜歯について
もし抜歯をせざるをえない場合には歯科口腔外科を専門とする歯科医師が行います。
特徴としては、

・様々な臨床事例に携わっていること
・表面麻酔で痛みを和らげるなど、施術方法に長けていること
・体に対する治療負担を考えていること、比較的費用が抑えられること

等が挙げられます。

抜歯について判断がつきかねる場合も含めて、疑問や不安などがございましたら、いつでもご相談ください。

横浜フォルテ矯正歯科での抜歯について

抜歯について横浜フォルテ矯正歯科では抜歯を歯科口腔外科を専門とする歯科医師が行います(簡単な抜歯は一般的な歯科医師が担当することもあります)。当院ではインターディシプリナリーアプローチ(各分野を専門とする医師が得意とする治療を担当すること)を理想としており、できるだけ患者さんの負担を考えた抜歯を目指しています。

注射による麻酔の前には、表面麻酔を塗布し、麻酔による痛みを和らげます。その後は麻酔をしっかりと効かせ、抜歯の際の痛みを生じにくくします。

矯正治療のための抜歯は保険適用外となりますが、横浜フォルテ矯正歯科では抜歯の費用を1本あたり6,000円(税別)に設定しています。埋伏している親知らずの抜歯は8,000円(税別)です。

*当院での抜歯は、当院で矯正治療を受けられている方のみ施術可能となります。

当院の歯科口腔外科医師について

子供の頃から矯正治療を始めるメリットを教えてください

顎の成長のバランスを整え、美しい顔立ちに導くことができる子供の頃から矯正治療を始めるメリット
正常な発育を妨げるような歯並びや癖を矯正し、成長を利用して顎(あご)やお顔のバランスを整えます。また、放っておいて外科的な手術をしなければ治らないケースを回避することができる場合があります。お顔つきや顎の成長のコントロールは、成長期の子供でしかできない矯正治療です。

永久歯を抜かない矯正ができる可能性が高まる
永久歯が生えるスペースが足りない場合、奥歯を後ろに移動させたり、顎の成長を促したりすることにより、スペースを獲得します。早期治療により将来的に永久歯を抜歯せずに本格矯正(ワイヤーによる矯正)ができる可能性が高くなります。

舌や口の周りの筋肉の正しい使い方を習得できる
指しゃぶりや舌の癖は、歯並びだけではなく発音や食べ物の食べ方・飲み方に大きく影響を及ぼします。また、普段お口をだらしなくあけている癖を引き起こしてしまいます。間違った舌の使い方が癖になってしまうと、大人になってから治すのは大変です。早期に癖を矯正するとともに、お口の周りの筋肉や舌の動きのトレーニングをして正しい筋肉の動きの習得を目指します。

コンプレックスを取り除き健やかな精神発育を促せる
出っ歯や受け口がコンプレックスとなり、内向的な性格になる場合があります。小児矯正で可能な限り前歯の状態を矯正して、健やかな精神発育を促します。

永久歯での矯正を効率的に行いやすくする
顎の成長をコントロールしたり、永久歯を正しい位置に生えるように導くことにより永久歯列になってから行うワイヤーの矯正を行いやすくします。さらに、ワイヤーの矯正が必要なくなる場合があります。

子供の矯正を始めるタイミングとは?

子供の矯正を始めるタイミング一般的には7歳から8歳、上下の前歯が4本ずつ生え変わったころが矯正治療の開始時期です。

とはいえ、顔が一人ひとり異なるように、歯や顎(あご)、そして心の成長はお子さんによって千差万別です。早い時期に矯正を始めたほうが良いお子さんもいれば、実際にはしばらく成長を待ってから始めたほうが良いお子さんもいます。

歯が凸凹に生えている......

●歯列が凸凹している
●歯に食べカスが残りやすい
●八重歯になってしまっている
●笑った時に犬歯が唇にひっかかる

このような状態は「叢生(そうせい)/乱杭歯、八重歯」が考えられます。顎(あご)の大きさと歯の大きさがアンバランスなため、歯が凸凹に生えたり、重なったりしています。歯磨きがしづらくなり、虫歯や歯肉炎を起こしやすくなります。歯周病を発症すると、年齢に関係なく歯を失う可能性があります。

歯が凸凹に生えている

受け口で悩んでいます

●口を閉じると、下の歯列が上の歯列よりも前に出ている
●顎(あご)がしゃくれている
●下顎が発達しすぎている
●上手く咀嚼ができない
●言葉が聞き取りにくい、と言われることがある

このような状態の時、「反対咬合(はんたいこうごう)」が考えられ、一般的には「受け口」とも呼ばれています。反対咬合は遺伝的な要因が影響していると言われています。そのほか、上唇を吸い込んだり、舌を突き出したりする、幼い頃の舌や唇の癖が原因となっていることもあります。

年齢に制限はありませんが、できるだけ早期の治療が望ましい不正咬合です。

受け口で悩んでいます

子供の治療の流れについて教えてください

子供の治療の流れまだ歯が生えそろっていなかったり、成長過程途中のお子さんの場合、年代や歯の状態によって矯正治療をスタートする時期はケースバイケースです。

機能的に問題がある場合にはすぐに治療に入りますが、今すぐに始めなくて良い場合には様子を観ることもあります。

当院では、第一期(子供の歯が残っている時期)と第二期(永久歯列になってから)に分けて治療を行っていますので、まずはご相談ください。第一期から第二期にかけて継続して治療を受けられた場合には、検査料は第一期のみとなります。

第一期 小学生の矯正治療
身体の成長とともに顎(あご)の形も大きくかわっていく小学生の場合、永久歯が生えそろっていないこともあります。この場合は歯の土台となる顎の骨を正しく成長させていく治療がメインとなります。ご希望があれば、前歯のみの部分矯正も可能です。

歯の土台を整えていくことで、将来的に抜歯をする可能性を抑えることが可能です。小さなお子さんの場合、大人に比べて治療法も千差万別ですので、詳しくはカウンセリングの際にお聞きください。

第二期 中高生の矯正治療
永久歯列が完成している中学生~高校生の場合、大人の矯正と同じ治療(ブラケットとワイヤーによる本格矯正)が可能になります。歯が動くスピードが速いため、効率的な治療を行えることもあります。さらに第一期治療で準備をしていたお子さんの場合は、第二期治療を行いやすくなります。

歯の裏側から治療する舌側矯正や、取り外しのできるマウスピース型矯正装置(インビザラインティーン)を用いた矯正などの治療法もありますので、目立ちにくい矯正を希望される場合には、お気軽にご相談ください。

※マウスピース型カスタムメイド矯正歯科装置(インビザラインティーン)は、薬機法の承認を受けておりませんので医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。未承認完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、医薬品副作用救済制度の対象外となる可能性があります。

出っ歯が気になっています

●上の前歯が下の前歯よりも、極端に前に突き出ている
●上唇が上ったままで、口を閉じにくい
●無理して口を閉じると、顎(あご)にしわができる

このような状態は「上顎前突(じょうがくぜんとつ)/出っ歯」が考えられます。一般的には「出っ歯」と呼ばれます。考えられる原因には、前歯の傾斜が強すぎる、上顎が成長し過ぎている、下顎の成長不足、指しゃぶりの癖等があります。また、鼻の疾患があり、口で呼吸をしている子供にも多く見られる症状です。

見た目の印象が悪くなるだけでなく、口が閉じにくく口腔内に外気が入りやすくなります。細菌感染や粘膜に慢性炎症を引き起こしやすくなり、歯肉炎や扁桃腺炎等の発症が心配されます。

出っ歯が気になっています

噛み合わせが深い

●噛み合わせると前歯が深く被さり、上の歯が下の歯を隠してしまう

このような状態の時、「過蓋咬合(かがいこうごう)/ディープバイト」が考えらます。噛み合わせが深すぎる状態です。考えられる一番の原因として遺伝があります。また、乳歯を早い時期に失う、あるいは虫歯による奥歯の欠損放置も影響しています。

笑ったときに上顎の歯肉が見え過ぎたり、下の前歯が上顎の内側の歯肉を傷つけて炎症を起こしたりすることもあります。下顎にストレスをかけ続けるため、顎関節症など顎関節のトラブルを引き起こすことが少なくありません。

噛み合わせが深い

前歯を噛み合せることができない

●口を閉じても上の前歯と下の前歯の間に隙間ができてしまう
●舌を前方に突き出す癖がある

このような状態は「開咬(かいこう)/オープンバイト」が考えられます。考えられる原因に遺伝があります。その他に、幼児期の指しゃぶりや舌を突き出す等の癖、口呼吸等が影響しています。

このタイプの噛み合わせは、奥歯で噛んだ時に、上下の前歯が被さりません。そのため、前歯で食べ物を上手く噛み切ることができず、横の歯で噛み切るようになります。発音しづらく、言葉が不明瞭で聞き取りにくいこともあります。

前歯をかみ合せることができない

すきっ歯に悩んでいる

●歯と歯の間に隙間がある
●サ行などが発音しにくい

考えられる原因として、顎(あご)と歯の大きさのアンバランス(歯が小さい、顎が大きい)、歯が足りない、舌の圧力で歯並びが広がってしまう場合などがあります。

6歳頃にみられる正中離開(上の前歯の真ん中のすき間)にもこのような原因が考えられますが、発育段階に起きる一時的な隙間など全く心配ないと思えるケースも多く見られますので、まずはお気軽にご相談ください。

すきっ歯に悩んでいる

大学病院で培った治療を提供。

大学病院で培った治療を提供

医科に内科や眼科などの専門性があるように、歯科の分野でも一般的な歯科の治療と矯正治療とでは専門性や設備が異なります。当院は歯列矯正に特化した、矯正を専門とする歯科医院です。矯正についての知識を活かし歯並びと噛み合わせを整え、健康をもたらすことができるように、技術を磨き矯正治療を提供できるよう努力しています。


院長は東京医科歯科大学歯学部歯学科を卒業、同大学院医歯学総合研究科・顎顔面矯正学分野・矯正歯科専攻課程を修了し、現在までに多くの治療実績があります。大学病院で培った技術を活かし、小さなお子さんからご年配まであらゆる患者さんの歯並びや噛み合わせを矯正して参りました。

知っていますか? 矯正を専門とする歯科医院の選び方

「矯正歯科」であれば、どこでも同じ――そう思っている方はいらっしゃいませんか?矯正治療はドクターの経験や技術力の違いが、治療結果にも影響を与える治療です。納得のいく治療を受けるためには、歯科医院選びも重要です。

矯正を行う際の判断基準の一つに、資格制度があります。矯正に携わる日本矯正歯科学会では資格制度として一定基準の知識やキャリア、症例実績を満たした場合に資格を認めておりますので、この資格を持っているかで選択するのも一つの手です。

参考:日本矯正歯科学会資格規則(http://www.jos.gr.jp/roster/)

とはいえ、資格や経験はあくまでも一つの指標に過ぎません。技術を磨き、患者さんにふさわしい治療を提供できるよう努力を怠たりません。

矯正歯科治療に伴う一般的なリスクや副作用について

1.最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
2.歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
3.装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さんの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
4.治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
5.歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
6.ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
7.ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
8.治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
9.治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
10.様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
11.歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
12.矯正装置を誤飲する可能性があります。
13.装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
14.装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないため、後戻りの生じる可能性が高くなります。
15.装置が外れた後、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
16.あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
17.治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
18.矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。