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2012年8月16日

こんにちは、横浜市西区、横浜駅近く、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木剛史です。

今日は、ちょっと歯周病についての話をしましょう。

日本での歯の喪失原因の第一位、歯周病。失われた歯の約40%は歯周病が原因と言われています。

若い人には馴染みの少ない病気ですが、歯周病は自覚症状が少なく、若いうちから知らず知らずのうちに進行している恐ろしい病気です。

どうして歯周病で歯が抜けてしまうのでしょうか。

イラストを見ながら学んでいきましょう。

歯周病にかかっていない歯は、歯冠の根元までしっかりと歯肉と歯槽骨に支えられていて、歯茎はピンク色です。

P001.gif

歯磨きを怠って、歯垢(食べ物の磨き残しから繁殖した細菌の塊など)を残していると、歯肉が赤く腫れ始めます。

P002.gif

これが歯周病の序章、歯肉炎の状態です。

さらに不衛生な状態が続き、病気が進むと、

P003.gif

歯肉は益々腫れて、歯から剥がれてしまい、深い歯周ポケットが形成されます。こうなるともう立派な歯周病で、歯槽骨が痩せてしまう一歩手前です。非常に危険な状態ですが、これでもまだ歯周病を自覚していない人が殆どなのです。

そうして歯周病の進行に気がつかず、更に放置してしまうと、、、

P004.gif

炎症により歯を支える歯槽骨が溶けて、痩せてしまいます。こうなると歯根が見えるようになり、一気に老けて見えてしまいます。このため、この段階まで来て、歯周病に気がつく人が多いのです。それでもまだ、歯周病にかかっている自覚が無い人もいます。

そして、、

P005.gif

さらに歯槽骨が痩せると、今度は歯がグラグラ揺れてきます。ここまで放置してしまうと、歯を残すことができないことも多々あります。


このようにして歯周病から歯を失う人が多くいるというわけです。

歯周病予防には日常のプラークコントロールが最も重要です。地道な努力が皆さんの歯を守ります。

しかしながら、歯並びがガタガタだと、どうしても磨き残しが出てしまい、歯周病のリスクが大きく上がります。

このため、歯周病予防の意味で、早めの矯正治療が推奨されているのです。

また、歯周病は脳梗塞・心筋梗塞・糖尿病・低体重児出産の原因となることが近年の研究から分かっています。

口は全ての食べ物の入口ですから、細菌だらけでは全身の健康も脅かされてしまいます。

繰り返しになりますが、日々のプラークコントロールが最も大切ですので、歯磨きを怠らないようにしましょう。

⇒歯周病と全身疾患

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鈴木剛史

横浜フォルテ矯正歯科
〒221-0835
神奈川県横浜市神奈川区
鶴屋町2-24-1
谷川ビルディング
ANNEX館 4F

横浜駅西口4分

横浜フォルテ矯正歯科
院長 鈴木剛史

【経歴】
私立神奈川大学附属高等学校卒業
東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業
東京医科歯科大学大学院顎顔面矯正学分野専攻課程修了

【大学卒業年】
2005年

【所属学会】
日本矯正歯科学会 認定医
東京矯正歯科学会
WFO(World Federation of Orthodontists)世界矯正歯科医連盟
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
バイオオルソ研究会(東京医科歯科大学矯正歯科OBによる矯正歯科治療の勉強会)
インビザライン認定ドクター
インコグニート認定ドクター