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2015年4月22日

こんにちは、神奈川県横浜市の歯列矯正専門医院、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。

生まれつき歯が足りない子供が増えているということは、何度かこのブログでお伝えしてきました。

永久歯が先天的に欠損している場合、乳歯がなかなか抜けずに残ることになります。

このレントゲン写真のような状態です。

歯が足りない07c.jpg

乳歯は長く保つことも有りますが、多くの場合は加齢により抜けてしまいます。

抜けてしまうと歯を補う治療(インプラントやブリッジや入れ歯)が必要になりますが、歯を補わずに、歯列矯正で歯を移動して隙間を閉じるという方法が可能なことも有ります。

また、将来的に乳歯が抜けてしまうことを見越して子供のうちに抜歯してしまい、矯正治療で隙間を閉じてしまうことも有ります。これが出来れば将来的な憂いが無くなります。

先ほどの例の子供はまさにその矯正治療(乳歯を抜歯して隙間を閉じる)を行いました。
治療後のレントゲン写真がこちらです。

歯が足りない06b.jpg

乳歯が無くなり、綺麗に隙間が閉じている様子が分かります。

歯列矯正終了後のお口の中を見てみると、

歯が足りない04.jpg

このように片側だけ歯が1本少ないですが、矯正治療で片側だけ抜歯を行うことはあるので、これは問題有りません。理想的な歯並びになっています。

歯が足りない01.jpg

正面から見ると、歯が足りないことは全くわかりません。とても審美的な歯並びになりました。片側だけ抜歯する矯正治療は難易度が高いのですが、上下の正中もピッタリ一致して、理想的な仕上がりです。

歯が足りない8.jpg

乳歯が残ってしまうという将来的な憂いが取り除かれたという意味で、有意義な矯正治療だったと思います。

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⇒ブログ記事 生まれつき歯が足りない確率

⇒ブログ記事 生まれつき永久歯(大人の歯)が足りない子供が増えているので


⇒横浜フォルテ矯正歯科 子供の歯列矯正ガイド(小児矯正ガイド)はこちらです
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2014年4月16日

すきっ歯(空隙歯列)になる原因にはいくつかありますが、そのうち歯が小さい場合の治療法についてお話します。

すきっ歯は、歯列矯正でスペースを閉じることもできますが、場合によっては補綴治療(歯を被せる治療)も考えた方が良いかも知れません。

歯列矯正で歯並びを小さくしてスペースを閉じても、歯が小さいという根本的な問題は解決していないため、安定性が低くくなります。内側から舌の圧力が加わることにより、すきっ歯が再発する可能性が大きいのです。このため、歯列矯正後の保定の努力が重要になります。

対して補綴治療では、歯のサイズを大きくすることにより根本的な問題を解決できます。矯正治療を行った後のように保定の努力が必要ありません。ただし、歯を被せるために削らなくてはいけないというデメリットがあります。

それぞれの治療法にメリットとデメリットがあるので、よく検討されるのが良いと思います。

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2013年5月31日

こんにちは、神奈川県横浜市の歯列矯正専門医院、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。

乳歯の前歯より永久歯の前歯は大きいため、永久歯が良い歯並びになるためには、乳歯の歯並びはすきっ歯になった方が良いのですが、

この事を、最近の親御さんは知識として持っていることが多く、

「乳歯が隙間無く並んでいたんで、歯列矯正が必要だと思ってはいたんですが、やはりガタガタの歯並びになってしまって」

と言うように仰られます。

歯並びに対する親の意識が向上していることはとても良い傾向です。

日本では近い将来、歯並びの悪い人が顕著に少なくなっていくことでしょう。

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2012年10月22日

こんにちは、横浜駅近く、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。

歯の位置は、唇、舌、そして頬から加わる圧力のバランスにより決まっています。

歯が最初に生えた位置が全てでは無いのです。

例えば、内側に歯が生えたとしても、すき間さえあれば歯は舌の圧である程度は前に押し出されていきます。

その証拠に、すきっ歯の人で歯並びがガタガタの人はいません。

舌の圧で、自然に舌の形に並ぶのです。すきっ歯なので見た目はもちろん良くないのですが、ガタガタにはならないのです。

このように舌の力は歯を動かすのに十分なので、いつも舌で前歯を押してしまったり、舌を歯と歯の間に挟んでしまうような癖があると、歯並びが悪くなってしまいます。

また、いつも口を開いていて、唇の圧がしっかりかからないと、徐々に出っ歯になってしまいます。

指しゃぶりを長くしていて、異常な頬圧がかかると、上顎の歯並びが狭くなってしまいます。

⇒歯並び、かみ合わせに影響を与える悪習癖

⇒下唇を噛む癖があると出っ歯になってしまいます

⇒指しゃぶりをやめさせる方法


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2011年11月11日

こんにちは、矯正歯科医の鈴木です。

歯並びの不正の中で、どうもその人が間抜けに見えてしまうというのが「すきっ歯」です。

特に上の歯の真ん中がすきっ歯だと、間抜けに見えてしまいます。

漫画などで、間抜けなキャラクターが、鼻水とセットで、すきっ歯や出っ歯に描かれることからもお分かりいただけると思います。

実際はそうでなくても、見た目でそんなイメージがついてしまうと損してしまうので、是非ともすきっ歯の治療をお勧めします。

→歯並びは人のイメージそのものとなる

→矯正歯科 不正咬合その3 空隙歯列(すきっ歯)について 

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2011年9月 5日

こんにちは、横浜市西区、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。

以前お話しした通り、矯正歯科治療の適切な開始時期は7~8歳であることが多いのですが、乳歯列(全て乳歯の歯並びのこと)の時期から相談は受け付けています。

乳歯列の相談の内容は、受け口、出っ歯、すきっ歯、叢生など様々なのですが、今回はすきっ歯と叢生に焦点を当ててお話しします。

最近では歯並びに関する情報も豊富で御存知の方も多いのですが、乳歯の歯並びはすきっ歯であることが理想的です。

なぜならば、永久歯の前歯が乳歯の前歯よりだいぶ大きいからです。

すきっ歯でなければ永久歯に生えかわった時にすき間が足りずに叢生になってしまいます。

乳歯列のすき間は発育空隙、霊長空隙という名前がついているくらいで、生えかわりのために不可欠なのです。

乳歯列にすき間がある人でも約4割が叢生を生じるという研究データがあります。

したがって乳歯にすき間のない歯並びの場合、永久歯に生えかわるとガタガタになることがほとんどです。

乳歯列にすでに叢生があると、生えかわっても100%叢生になるというデータもあります。

すき間がなかったら、将来的にはガタガタになると考えていた方が良いでしょう。


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2011年8月29日

こんにちは、神奈川県横浜市にある歯列矯正専門医院、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。

先日は生まれつき歯が足りない子供の矯正歯科治療についてお話しましたが、今日はその確率についての話をします。

生まれつき歯が足りない確率は約10%と報告されています(親知らず以外の永久歯が先天欠如しているもの)。

10%って高いと思いませんか?クラスに2~4人は生まれつき歯が足りないということです。

ところが、永久歯が足りないかどうかの検査は一般的に行われていません(矯正歯科治療前の検査ではわかります)。

それなので、永久歯が一向に生えてこないということになって初めて発覚することが多いのです。

永久歯が足りないと、歯並びやかみ合わせが悪くなったり、歯の真ん中が左右で歯が足りない方にズレてしまったりします。

矯正歯科治療をはじめる前の検査では必ず以下のようなレントゲンをとります。

生えかわりの様子1.jpg

永久歯が乳歯の下にたくさん埋まっている様子がわかります。

このレントゲンは子供では保険適用で撮影できないことになっています。

よって永久歯の先天欠如の発見が遅れてしまうことが多いのです。

早い段階でわかっていれば矯正歯科治療での準備も選択肢が多くなることがあり、患者さんの負担も楽になります。

歯の生えかわりで気になることがあれば、早目に矯正歯科医に相談しましょう。

⇒ブログ記事 生まれつき永久歯(大人の歯)が足りない子供が増えているので

⇒ブログ記事 生まれつき歯が足りない部分を歯列矯正で詰めた治療例

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参考記事◇10人に1人は永久歯欠損 小児歯科学会が初の調査
 
28本の永久歯のうち、1~数本が何らかの原因により作られず、欠損している「先天欠如」の
子どもが10人に1人いることが、日本小児歯科学会の初の全国調査で5日、分かった。

全部が生えそろわないと、かみ合わせの異常など、さまざまな悪影響が出る可能性がある。
担当した山崎要一鹿児島大教授(小児歯科学)は「かなり多い数だ。治療の多くは自費診療が
必要な上、治療ができる専門の歯科医師の数も少なく、大きな問題だと考えている」と話している。

2007~08年に、先天欠如以外の理由で歯科を受診した12都道府県の7歳以上の子ども
1万5544人を調査。先天欠如は1568人(10・1%)で見つかった。
男子では9・1%、女子では11・0%だった。

7歳の段階でエックス線写真でも永久歯の芽(歯胚)が確認されないと、約99%の確率で
欠如するとされる。

原因不明のため、予防はできない。かみ合わせを正常にするため、歯並びを整えたり、
インプラント(人工歯根)治療をしたりするなど、かなり専門的な治療が必要になるという。

山崎教授は「全国に歯科の病院は6万ほどあるが、きちんと対応できるのは数千程度。
学会のホームページで紹介する専門医か矯正歯科医に相談してほしい」と話している。

2011/03/05 07:10 【共同通信】

2011年8月27日

こんにちは、横浜市西区、横浜フォルテ矯正歯科の鈴木です。

生まれつき歯が足りない方は、すきっ歯になったり歯並びやかみ合わせが悪くなることが多いので、矯正歯科治療が必要となることが多いのですが、それでも健康保険が適用できません。

先天的な問題なので、保険適用されるべきと思うのですが、生まれつき歯がないことを証明するのが難しいからのようです。

確かに歯が足りない部位があっても、生まれつきなかったのか虫歯でなくなったのかは一時点の所見ではわかりません。

複数の歯が足りない方では、矯正歯科治療ですき間を集めてインプラントやブリッジによる治療を行うことが多いので、費用が高額になってしまいがちです。

本人には何の責任もないだけに歯痒い問題です。


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2011年8月25日

こんにちは、横浜市西区、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。

空隙歯列とは一般的にすきっ歯と呼ばれる歯並びです。

原因としては、

・歯が小さい

・あごが大きい

・歯が足りない

・舌が大きい

などがあげられます。これらは先天的な問題です。

また、元々はすきっ歯ではなかったのに歯周病によってすきっ歯になることもあります。

すきっ歯は矯正歯科での治療で改善できます。

軽度のすきっ歯であれば歯にかぶせものをすることによっても改善が可能ですが、隙間が大きい場合は歯が大きくなり過ぎて不自然になるので、矯正歯科治療が必要です。


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2011年8月23日

こんにちは、横浜市西区、横浜フォルテ矯正歯科・院長の鈴木です。

不正咬合にはいくつかの種類(病名)があります。

叢生、上顎前突、反対咬合、空隙歯列、過蓋咬合、開咬などです。

そして日本人の不正咬合の内訳は以下の通り。

不正咬合の種類.jpg
平成17年歯科疾患実態調査より

わからない矯正歯科用語もあると思うので、簡単に解説します。

叢生・・・歯並びのガタガタを指します。顎の大きさに対して歯が大きい場合、
     逆に言うと、歯の大きさに対して顎が小さい場合に生じます。
     八重歯もこのなかに含まれます。

上顎前突・・・いわゆる出っ歯のことです。上顎自体が前に出ているものと
        歯が前に出ているものがあります。

空隙歯列・・・すきっ歯と呼ばれるものです。叢生とは逆の原理で、
        顎が大き過ぎたり、歯が小さすぎたりすると生じます。
        また歯が足りなかったり、舌が大きかったりしても生じます。

過蓋咬合・・・噛み合わせが深くて、噛んだ時に下の歯がほとんど隠れてしまう
        歯並びを言います。

開咬・・・過蓋咬合の逆で、噛んだ時に奥歯だけが当たり、前歯が当たらない
     歯並びを言います。前歯で噛み切れないため、とても効率が悪い
     咬み合わせです。

反対咬合・・・上の前歯が下の前歯が前に出ている歯並びです。うけ口とも
        呼ばれます。

それぞれの不正咬合がどのような悪影響を及ぼすかを、次回から話していきます。

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鈴木剛史

横浜フォルテ矯正歯科
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横浜駅西口4分

横浜フォルテ矯正歯科
院長 鈴木剛史

【経歴】
私立神奈川大学附属高等学校卒業
東京医科歯科大学歯学部歯学科卒業
東京医科歯科大学大学院顎顔面矯正学分野専攻課程修了

【大学卒業年】
2005年

【所属学会】
日本矯正歯科学会 認定医
東京矯正歯科学会
WFO(World Federation of Orthodontists)世界矯正歯科医連盟
日本顎変形症学会
日本口蓋裂学会
バイオオルソ研究会(東京医科歯科大学矯正歯科OBによる矯正歯科治療の勉強会)
インビザライン認定ドクター
インコグニート認定ドクター